鉄塔を見るようになってから、上を向いて歩く習慣が付きました。
そういうある日に見かけたのがこれ。
これを見て思わず「古い地図ではこのあたりに火の見櫓があったな」と思いました。
詳しい話は何も踏み込んでいませんが、感想と写真だけ。
金田一耕助と火の見櫓 §
この件を少し調べた時に見つかったものです。
金田一耕助の年表より
警視庁第五取調室。おそらく、ここへ来る前、浅草花鳥劇場、I交差点付近の朝日中学校へ寄っている。(K署へ寄り、)甲州街道を西へ自動車で走る。下高井戸の「火の見櫓とお宮の間を左にきれて三丁ほどいったところにあるアトリエの廃墟を訪れる。自動車で甲州街道を東へ、下谷車坂曙荘(アパート)のリリー木下宅を訪れる。
むむむ。甲州街道沿いの下高井戸の火の見櫓とは、ここで話題にしている火の見櫓のこと? それとも別のもの?
西に向かって左にきれているので、火の見櫓は甲州街道の南側にあると考えられますので、これである可能性は高そうな気がしますが。
ここで問題は「お宮」とは何を意味するかです。甲州街道沿いの「お宮」にはそもそも心当たりがありません。うーん、難しい……。
「堕ちたる天女」を読まないとダメかな。
「泥の中の女」にも下高井戸への言及があるらしい。